マイク一つのドラム録音から音を抽出。
ドラムの音を抽出
どうも、helioliteです。今回は少し前にお話しした「ドラムをマイク1本で録音する。」の編集についてです。
○そのまま使う
元の素材のバランスが良ければ、そのまま使うということもありです。イコライザーで高音や低音を調節し、リバーブで軽く広げるのが良いでしょう。スネアやハイハットの音量のばらつきがある場合はコンプで整えても良いでしょう。コンプで潰しすぎるとのっぺりしてしまい打ち込みのような感じになるのでほどほどが良いです。
しかし、そのまま使うことは難しくある程度の大幅な編集が必要になるのではないでしょうか。
○イコライザーでカット
プロのドラムレコーディングの現場では一つの楽器に対して一つのマイクが置かれます。それは個々の楽器の編集を行うためです。しかし、一つのマイクでドラムを録音するとそれができません。ではそのようなことを出来るようにするために擬似的に作り上げましょう。
準備としてDAWソフトにドラム音源を用意して、3トラックほどに音源をコピペしておきましょう。そして、一つの音が聴けるようにミュートやリッスンを使えるようにしましょう。
まず、バスドラムは低音域に存在しています。そのためイコライザーカットでローパスフィルターを用いると、ドラム全体の音源がバスドラムのみになることが確認できると思います。これが一つ目のトラックです。
次に、シンバルは高音域に存在しています。そのためイコライザーカットでハイパスフィルターを用いると、今度はシンバルのみになることが確認できるはずです。これが二つ目のトラックです。
最後はスネアとタムですがここの音域分けは難しいのでその音源ごとに見つけなければなりません。イコライザーで根気よく音域を探しましょう。
このようにすることで音を抽出することができます。バスドラムの低音を増強したり、シンバルを派手にしたりすることも可能です。
○元の音源に混ぜる
独立したトラックにドラムを分けることができましたが、カットしたことで違和感がある部分や迫力がなくなった部分があると思います。その場合の対処法があるので使ってみてください。
それは元の音源に作ったトラックをプラスするという考え方です。まず、元の音源を聴きバスドラムが足りなければ、バスドラムのトラックを別で鳴らして増強します。つまり、元の音源をオーバーヘッドマイクやルームマイクに見立てる方法です。この考え方で編集を行えばうまくいくと思います。
○最後に
マイク1本でドラムを録音することは邪道ではありますがアマチュアバンドでは効果的な方法だと思います。編集までこだわり抜くことで良い音源が完成します。根気よく頑張ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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