the pillows「僕らのハレー彗星」のコード進行が良い。
the pillows「僕らのハレー彗星」
どうも、helioliteです。今回はコードから世界観が伝わってくる名曲を紹介したいと思います。
○the pillows
- コードが独特なものが多い
- ツインギターの掛け合いが良い
○僕らのハレー彗星
the pillowsのこの曲は知らない方も多いかと思います。しかし、名曲にふさわしい曲なので是非聴いてみてください。
特に私が好きなのはイントロとAメロのコード進行です。確実ではないのですが、
G-A7-C-G
だと思います。比較的シンプルなコードの構成です。しかし、ギターで弾いてみるととても作曲に役立つようなことがわかります。
通常のGコードを押さえると
-3-
-0-
-0-
-0-
-2-
-3-
です。しかし、the pillowsがよく使うGコードの押さえ方があり、それは
-3-
-3-
-0-
-0-
-2-
-3-
です。通常のものと比べて、2弦の3フレットを押さえています。実はこれがイントロの重要な役割を果たしています。
イントロのコード(G-A7-C-G)をTAB譜にしてみます。
-3-----0-----0-----3
-3-----2-----1-----0
-0-----0-----0-----0
-0-----2-----2-----0
-2-----0-----3-----2
-3-------------------3
となると思います。まず、最初のGが特殊なGコードの押さえ方で、最後のGが通常の押さえ方になっています。これの意味を考えてみましょう。
2弦に注目してみると、3-2-1-0と半音ずつ下がっているのがわかります。ちなみにこれはクリシェという手法です。この手法を使うためにGの押さえ方を工夫していたことがわかります。このクリシェは下降していく空気感や繊細な情緒の移ろいを表現していると私は思います。
次に3弦に注目してみるとどのコードも0です。ギターでコードを弾くと音が飛び飛びになることが多く、途切れてしまうことが多いです。しかし、コードの共通音を鳴らしておくことで緩やかなコードの流れを作っています。これはピアノ伴奏によく見られます。歌のメロディを邪魔しない動きとも言えます。
この二つのポイントから緩やかな情緒の移ろいや日々の流れのようなものを感じさせる、そんな名イントロだと思います。
○最後に
いまいちわからなかった人はギターで弾いたり、ピアノで弾いたりしてみてください。このコード進行の綺麗さを感じると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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